
バイクポロとは
バイク(自転車)に乗りながらポロ競技をすることです。
ポロ競技とは、馬に乗りマレットというスティックで球と打ち、相手チームのゴールへ球を運び
2チームで点数を競い合う球技の一つです。
他には像に乗る「エレファントポロ」、カヌーに乗る「カヌーポロ」などがあります。
バイクポロは2009年ごろから日本で本格的にプレーされるようになった上陸したての新しいスポーツです。
バイクポロのルール
基本的に自由なことが多いですが、ローカルルールやコミュニティ、大会などによって細かなルールがあったりします。
その中でも一般的なルールをいくつかまとめてみました。
基本系
- プレイヤー人数
- 3人一組の2チームで点数を競い合います。
- 勝敗
- 10分間に得点の多いまたは5点先取したチームが勝ちとなります。
- 試合開始
- 各チームは自陣のゴールラインの後ろ側で待機し、ボールはセンターコートに置きます。
プレーはかけ声や笛等の合図で開始されます。 - ヒット&シャッフル
- ヒットとはマレットの端の丸い部分で打つこと。シャッフルはそれ以外の部分で打ったり転がしたりすることです。
ゴールはヒット時のみ有効でシャッフルによってゴールしてもノーカウントになります。 - ゴール
- ゴールはコーンなどを使い、自転車一台分ぐらいの幅をあけます。
プレー中にコーンがずれたり、倒れた場合はやった者が直します。 - コート
- 30m×20mあたりが一般的です。ゴールラインは端から2mぐらい内側に設置されます。
- 得点後
- 得点したチームは速やかに自陣(センターラインより手前)に戻らなければいけません。
得点されたチームはボールの所有権を得られます。
ペナルティ系
- 足を地面につける
- プレー中、足は地面に触れてはいけません。
足を付いた場合はプレーから一度離れ、
コートサイドにある目印など決められた物にマレットでタッチしないとプレーに戻れません。 - ボールを蹴る
- 足でボールを蹴ってはいけません。
基本的にはマレットでボールを扱います。 - マレットによる反則行為
- マレットを投る、振り回したり、マレットでプレイヤー、自転車に向けてヒット(攻撃等)は禁止となっています。
認められているコンタクト(接触)系
- ボディーコンタクト
- 手でつかんだり、押したりする以外の体のぶつかり合いはOK
- マレットコンタクト
- マレット同士の接触もOK
- バイクコンタクト
- 自転車による自転車への接触はありですが、
側面からT字のようにぶつかりにいくのは禁止されていることが多いです。
その他
- 挑発
- さすがはストリート生まれのスポーツだけあり、
挑発的な発言は大会等でもOKなところが多いです。
バイクポロに必要な物
「自転車」「マレット」「ボール」「ゴール」があればとりあえずプレー可能です!
バイクポロに必要な物を詳しくまとめてみました。
バイク(自転車)

好きな自転車に乗ってプレーすることができます。
良く見かけるのはピストなどシングルスピードタイプが多いです。
ミニベロ系も小回りが効いて良さそうですね!
バーエンドにはエンドキャップやグリップを装着する事が必須だったりするので気をつけましょう。
マレット

ボールを打つスティック。製品化している商品もありますが、一般的にはスキーのストックとプラスチックの水道パイプを組み合わせて使用する事が多いです。
マレットもバーエンド(持ち手も先)にエンドキャップを付けて穴を塞ぎましょう。
ボール

基本的にはインラインホッケーで使用されるボールを使います。
素材は軽いプラスチック性が一般的ですが、壊れないEVA素材のボールなども注目されています。
ゴール

一般的には2つのコーンを自転車一台分ぐらい間をあけてゴールにします。
コーンが無い時は代わりになる物でも何でもよいでしょう。
大きな大会などではネット付きのしっかりしたゴールを使用したりする時もあります。
プロテクター等

大会やイベントなどではヘルメットの着用が必須なことが多いです。
もしもの時に肘、膝などのプロテクターなどもあると安心ですね!
マレットを握るグリップ感などを高められるラクロス用のグローブなども人気があります。
ピストバイクでバイクポロ
バイクポロのルール上好きなタイプの自転車に乗ってプレーが可能ですが、
軽くてスポーティな動きに対応できるピストバイクやシングルスピードが使われる事が多いです
ここではシングルスピードも含め、バイクポロ用ピストバイクのセッティングやカスタムなどをご紹介します。
バイクポロ用ピストバイクのセッティング
- シートの高さ
- 高くもなく低くもなくといった所でしょうか。
スタンディングしやすいバランスのとれるポジションやコギ易さを重視しましょう。 - ギヤ比
- バイクポロでのギヤ比はかなり軽めのセッティングがベストです。
スタートダッシュや加速、減速を繰り返すので重めの設定は向いていません。
バイクポロでのギヤ比は1.5~2.0あたりが好まれます。
⇒ピストバイクギヤ比についてはこちら - ハンドルポジション
- スピードを重視する目的ではないので、乗りやすく操作しやすい姿勢がとれる高めの設定がよいです。
バイクポロ用ピストバイクのカスタマイズ
バイクポロ用のピストカスタムはトリック系にも似ていますが、バイクポロ独特の雰囲気があります。
ホイール

バイクポロではマレットを振り回したり、ボールが激しく飛び交うのでスポークに巻き込まれないようにホイールカバーをするのが有効です。
ディスクホイールではなく専用のカバーや段ボールなどで自作することが一般的です。
高級なディスクホイールではもったいないですよね。またバトンホイール(エアロスポーク等)はボールがスポークの間を通り抜けてしまいブロック性が低いのであまり使用されません。
ハンドル

ハンドルはライザーバーなど高さのあるハンドルが主流です。プレーの際邪魔にならないようにハンドル幅を短めにする人もいます。
大会でもそうですがグリップを付けたり、バーエンドにはエンドキャップを付けて怪我が起きないようにしましょう。
基本的にマレットを持ちながら片手運転が前提なので、ブレーキは片方しか引けません。
前後輪のブレーキを一度に引きたい場合は専用のブレーキレバー等を付けると可能になります。
⇒詳しくはブレーキカスタムのページへ
クランク周り

バイクポロのギヤ比は非常に軽い設定です。軽いセッティグを出す場合はチェーンリングの歯数を減らすかコグの歯数を増やすことでギヤ比を落とせます。
バイクポロの画像や動画を見ていると分かると思いますが、チェーンリングを小さくしてギヤ比を落とす方法が一般的です。見た目もスッキリしますね!
チェーンやスプロケットに負荷をかけたくない人はコグを大きくしましょう!
⇒ギヤ比の決め方についてはこちら
バイクポロの動画
最後にバイクポロの楽しさ、雰囲気を知ってもらう為にバイクポロの動画を紹介します。
仲間でやるチームスポーツは見ていてもプレーしても楽しいですね!
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とあるバイクポロ大会の様子です。奇麗に撮影出来ていて見入ってしまいます!
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バイクポロと関係ないシーンがありますが、プレーヤー視点の臨場感あふれるカットがあります。
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こちらもプレーヤー視点で撮られているカットがあり、バイクポロの雰囲気が伝わるおすすめ動画です。
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すごいマレット裁きでボールを扱うテクニック!反則じゃないのか?!