チェーン交換とは?
チェーンを交換するタイミングはたくさんあります。
劣化やサビなどで異音がする、カラーチェーンやスペックUPのため、ギヤ比を変更に伴いチェーンの長さ調整が必要になってしまったなどチェーン交換はカスタムやメンテナンスにもなります。
チェーンは様々な種類がありますが、基本的にピストでは「1/2×1/8(厚歯用)」を使用します。
⇒チェーンついて詳しくはこちら
⇒ギヤ比ついてはこちら
⇒ギヤ比変更についてはこちら
トリック系やストリートな雰囲気を出したい場合は細かくチェーンの長さが出せる半こまチェーンがおすすめです。早さや軽量化を重視する方はピンやプレートに軽量加工が施されている物がよいでしょう。
※当ページでの作業を行う場合、自己責任でお願い致します。作業に伴う事故、怪我、破損などの発生については
一切の責任を負いません。
必要な道具
必要な道具
最低チェーンカッターがあればなんとかなります。ホイールを付けたままでも出来ると思いますが、ここではホイールを取って解説しています。
レンチはホイールを外すために使い、ラジオペンチはチェーンのクリップコネクターの取り外しに使います。
チェーン交換の仕方
ホイールを外した状態から解説しています。
ホイールの外し方について詳しくはこちら
チェーンに一カ所クリップコネクターが付いている場所があるのでラジオペンチを使って取り外します。
ラジオペンチで片方はピンを、もう片方はクリップの開いている側を挟みます。
そのまま写真の矢印のように挟み込めばクリップがずれてピンから外れます。
力はいりませんが、繊細なラジオペンチさばきが求められます。
クリップを外してチェーンを切り離した状態です。これでフレームからチェーンを取ることができます。
これが新しいチェーンです。今回はこの半コマチェーンに交換していきます。
今回はチェーンの長さ調節ではなく交換が目的なので長さ(コマ数)を合わせます。
余分な黄色い部分をカットするために赤い部分のピンを抜きます。
長さを調節する場合は赤い部分のピンを基準としてコマ数を増減させ調節します。
抜くピンには何かマークを付けておくとやりやすいです。
ここでチェーンカッターの登場です。
チェーンカッターに抜きたいピンがセットされるようにチェーンを設置します。
チェーンカッターのハンドルを回してピンを押し込んでいきます。
半分ぐらい押し込んでみました。
そのままピンを抜き切りましょう。
チェーンの長さが調整できたのでフレームにチェーンを通します。
このときチェーンにねじれが無いか、向きがあるタイプは向きを確認しましょう。
ピン直接を圧入する場合
いよいよチェーンを結合です。
半コマチェーンではピンより少し細いインサートロッドを使ってピンを圧入していきます。
チェーンの両端を合わせておきましょう。
インサートロッドを挿入しました。
インサートロッドはねじになっているので取り外しが自由に行えます。
チェーンカッターを使ってピンを押し込み圧入していきます。
ピンの両端が同じぐらいの長さになったら圧入完了です。
写真では見やすくするためにインサートロッドを緩めています。
最後にインサートロッドをとりましょう。
クリップコネクターを使う場合
クリップピン、プレート、クリップをセットしたらラジオペンチで片方はクリップの背中を、もう片方はピンを矢印の方向に挟み込めばカチッと装着できます。
クリップの向きは開いている口が進行方向と逆になるようにつけます。
ホイールを付けてチェーンをかければ完成です!
黒なので見た目があまり変化していませんが、簡単なカスタムなので是非チャレンジしてみて下さい!
詳しいホイールの付け方はこちら
(おまけ)クリップコネクターやインサートロッドを使わないやり方
ピンを抜くときに最後まで抜かずにプレートぎりぎりのところで止めます。
結合する時はプレートにぎりぎり残しておいたピンをまた圧入すればOKです。
この方法を使うとクリップコネクターを使わなくても結合できるのでつなぎ目が完全に目立たなくなりおすすめです。
デメリットとして気軽にチェーンの取り外しが出来なくなるので調整をよく行う方にはおすすめ出来ません。