ギヤ比とは?
ギヤ比とはペダルを1回転させたときにリヤホイールが何回転するかのことを言います。
例えばギヤ比3.0の場合、ペダルを1回転させるとリヤホイールが3回転します。
ピストのギヤ比はチェーンリングの歯数÷コグの歯数で求めることができます。その数値を下の表にまとめてみました。
※小数点第3位以下は四捨五入しています。
チェーンリング歯数 | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | |||
コグ歯数 | 13 | 3.23 | 3.31 | 3.38 | 3.46 | 3.54 | 3.62 | 3.69 | 3.77 | 3.85 | 3.92 | 4.00 | 4.08 | 4.15 | 4.23 | |
14 | 3.00 | 3.07 | 3.14 | 3.21 | 3.29 | 3.36 | 3.43 | 3.50 | 3.57 | 3.64 | 3.71 | 3.79 | 3.86 | 3.93 | ||
15 | 2.80 | 2.87 | 2.93 | 3.00 | 3.07 | 3.13 | 3.20 | 3.27 | 3.33 | 3.40 | 3.47 | 3.53 | 3.60 | 3.67 | ||
16 | 2.63 | 2.69 | 2.75 | 2.81 | 2.88 | 2.94 | 3.00 | 3.06 | 3.13 | 3.19 | 3.25 | 3.31 | 3.38 | 3.44 | ||
17 | 2.47 | 2.53 | 2.59 | 2.65 | 2.71 | 2.76 | 2.82 | 2.88 | 2.94 | 3.00 | 3.06 | 3.12 | 3.18 | 3.24 | ||
18 | 2.33 | 2.39 | 2.44 | 2.50 | 2.56 | 2.61 | 2.67 | 2.72 | 2.78 | 2.83 | 2.89 | 2.94 | 3.00 | 3.06 | ||
19 | 2.21 | 2.26 | 2.32 | 2.37 | 2.42 | 2.47 | 2.53 | 2.58 | 2.63 | 2.68 | 2.74 | 2.79 | 2.84 | 2.89 | ||
20 | 2.10 | 2.15 | 2.20 | 2.25 | 2.30 | 2.35 | 2.40 | 2.45 | 2.50 | 2.55 | 2.60 | 2.65 | 2.70 | 2.75 | ||
21 | 2.00 | 2.05 | 2.10 | 2.14 | 2.19 | 2.24 | 2.29 | 2.33 | 2.38 | 2.43 | 2.48 | 2.52 | 2.57 | 2.62 | ||
22 | 1.91 | 1.95 | 2.00 | 2.05 | 2.09 | 2.14 | 2.18 | 2.23 | 2.27 | 2.32 | 2.36 | 2.41 | 2.45 | 2.50 |
ギヤ比の特性
ギヤ比の数値を大きくした場合
利点
- トップスピードが伸びる
欠点
- ペダルが重たくなる
- 加速が悪くなる
ギヤ比の数値を小さくした場合
利点
- 加速がよくなる
- ペダルが軽くなる
- トリックしやすくなる
欠点
- トップスピードが伸びなくなる
スキッドエリア
スキッドエリアとはスキッドしたときのタイヤの擦る場所のこと。固定ギヤのためランダムに擦れるわけではないのです。
例えばギヤ比1.0の場合でスキッドすると毎回同じ場所で擦れてしまいタイヤがすぐ傷んでしまいます。チェーンリングとコグの組み合わせ方によってスキッドエリアが少なくなってしまうのでスキッド仕様にするならスキッドエリアを考慮しなければいけませんね。
スキッドエリアの数はチェーンリングの歯数とコグの歯数の最小公倍数をチェーンリングの歯数で割ると求めることができると言われています。。そのスキッドエリアの数を下の表にまとめてみました。
チェーンリングの歯数 | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | |||
コグ歯数 | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | 1 | 13 | 13 | 13 | |
14 | 1 | 14 | 7 | 14 | 7 | 14 | 7 | 2 | 7 | 14 | 7 | 14 | 7 | 14 | ||
15 | 5 | 15 | 15 | 1 | 15 | 15 | 5 | 15 | 3 | 5 | 15 | 15 | 5 | 3 | ||
16 | 8 | 16 | 4 | 16 | 8 | 16 | 1 | 16 | 8 | 16 | 4 | 16 | 8 | 16 | ||
17 | 17 | 17 | 17 | 17 | 17 | 17 | 17 | 17 | 17 | 1 | 17 | 17 | 17 | 17 | ||
18 | 3 | 18 | 9 | 2 | 9 | 18 | 3 | 18 | 9 | 6 | 9 | 18 | 1 | 18 | ||
19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | ||
20 | 10 | 20 | 5 | 4 | 10 | 20 | 5 | 20 | 2 | 20 | 5 | 20 | 10 | 4 | ||
21 | 1 | 21 | 21 | 7 | 21 | 21 | 7 | 3 | 21 | 7 | 21 | 21 | 7 | 21 | ||
22 | 11 | 22 | 1 | 22 | 11 | 22 | 11 | 22 | 11 | 22 | 11 | 22 | 11 | 2 |
色が付いている組み合わせはなるべく避け、できるだけスキッドエリアが10箇所以上ある組み合わせが望ましいです。
ギヤ比の決め方
ギヤ比の決め方の一つとして、チェーンリングの歯数をあらかじめ決めてからコグの歯数を変えていく方法があります。これはチェーンリングよりコグの方が安く買えるのでお財布にやさしい方法なのです。特に47Tのチェーンリングは軽いトリック系ギヤ比から走りの重いギヤ比までを幅広く使え、スキッドエリアがどのコグでも多いので扱いやすいのでオススメです!
上の決め方とは別にしっかりギヤ比を決めたい!という方は結論から言うとコグの歯数は多い方がよいと言われています。例えば、45T×18Tと55T×22Tは共に2.50と、同じのギヤ比になってますね。18Tなら9個、22Tなら11個とコグにチェーンが約半分掛かっているとします。歯数が少ないほど歯1つにかかる負担が増していくのでギヤ比2.50の場合、コグの歯数が多い55T×22Tの組み合わせの方が負担が少なく有利ということです。さらにコグが小さいほどチェーンに角度がつくのでチェーンにかかる負担も増してしまうのです。コグを大きくする際の欠点としては多少重量が大きくなってしまうところでしょうね。
トリック使用のギヤ比は低めに設定するとよく、一般に2.3~2.7ぐらいのギヤ比がスキッドなどやりやすいと思います。お試しあれ!
個人的なメモ
- ギヤ比「~2.0」
- バイクポロ向けギヤ比。街乗りは諦めて競技専用車として使った方がいいかも。
- ギヤ比「~2.6」
- トリック向けギヤ比。街乗りでは結構きつい。下り坂とかママチャリの方が早い。。。
- ギヤ比「~2.7」
- 割と軽め。トリックもやりたいけど街乗りを犠牲にしたくないような境界線。
- ギヤ比「~2.8」
- 割と速度がでる。踏み込んだ感じがピストらしくなってくる。スピードを出したい人には少し物足りないような感じ。のぼり坂はまだなんとか。
- ギヤ比「~3.0」
- スピードが出せてペダルの感性が良く伝わりピストの一体感、爽快感が味わえる。バック踏みが辛い。減速しにくい。のぼり坂がきつい。