スキッドとは?
回転するペダルを無理やり止めることで後輪をロックさせて滑らせるトリックのことです。俗に言うドリフト的な技のこと。パフォーマンス的要素やブレーキにもなる、すぐにでもマスターしたいトリックといえます!
原理としては普通に止めようとしてもピストの構造的に自分の体重が後輪側に集まるようにできていますので、後輪にかかる荷重を抜かないとロックできません。その後輪にかかる荷重をハンドルあたりに体を移動させて前輪側にかけることによって後輪の荷重を抜きロックさせるというものです。
荷重の抜き具合によってスキッドの距離や制動力が変化し、「ロング・ミドル・ショート」に分類されます。
ロングスキッド
トリックデータ
難易度
必須スキル
解説
シートから離れハンドルに太ももの付け根あたりを押し付け全荷重をフロントに集めます。その状態で、ペダルが後ろに来ている方の足で回転に負けないようにまっすぐ伸ばして回転を止めます。「自分の足は鉄の棒だ!」ぐらいの気持ちで足を固めましょう。あとは回転に負けないように耐えるだけです。
姿勢は背中を反って上半身を起こしても、そのまま一直線に突き出る感じでもどちらでもOKですが、どちらもしっかりハンドルに荷重をかければどんな姿勢でもできます。
しっかりフロントに荷重がかかってなかったり足が回転に負けると「ザーッザーッザーッ」とキレイにタイヤが滑らなくなってしまうのでフロントに荷重を意識しましょう。うまくなるとサーっと無駄な動きがない滑りになり足への負担も少なくなります。
ロングスキッドはペダルが前にある足よりペダルが後にある足で回転を止めることを意識しましょう。
ミドルスキッド
トリックデータ
難易度
必須スキル
解説
一番制動力の高いスキッド。ブレーキ代わりになる実用的なトリックです。
ある程度スピードをつけてからシートをハンドルの中間ぐらいに腰を移動させて後輪の荷重を少し抜きます。クランクの位置が地面と平行ぐらいになった時にロックさせます。フロントに全荷重でないのでロングスキッドより力が必要になります。
ミドルスキッドはペダルが後ろにある方の足は突っ張り+体重をかける、ペダルが前にある方の足でトゥクリップを上に引っ張るようにして回転を止めるます。左右の力のどちらかが欠けているとロックさせるのは厳しいです。ロックする時、瞬間的に力をかけることによってロックのきっかけを作ってあげるのがポイントです。
もともと「スキッド」という意味は横滑りと言う意味なのでなれてきたら後輪を横に振りましょう。その方が制動力も高まりスキッドしやすくなります。コツとしては、振りたい方向の逆側に車体を倒します(バンク角をつける)。そのとき同時に突っ張っている方の足でトップチューブやシートを押し込みながらロックさせると横振りしやすくなります。
ショートスキッド
トリックデータ
難易度
必須スキル
解説
スピード調整、ペダル位置調整などに使える短いスキッド
体がシートに座ったままか、気持ちお尻を浮かすぐらいの位置で後輪をロック。ミドルスキッドの要領でロックさせましょう。
ショートスキッドは荷重移動をほぼしないので、一瞬トゥクリップを使って後輪を浮かす感じで瞬間的に荷重を抜き、ロックのきっかけ作りが重要になります。最初は後輪を浮かすぐらいで感覚をつかんでいきましょう。
スキッピング
トリックデータ
難易度
必須スキル
- ショートスキッド
解説
後輪をわざと浮かせたショートスキッドを連続でするトリック。
まず後輪をわざと浮かせたショートスキッドをします。地面に着地した瞬間にすぐさままた後輪を浮かせることを連続でピョンピョンと跳ねればOKです。ポイントは着地した時ペダルが回ろうとするのでしっかりロックし、クランクが地面と平行の位置でキープすることを意識しましょう。
180°ターン
トリックデータ
難易度
必須スキル
- ロングスキッド
解説
スキッドをしながら180度旋回するトリック。抵抗の少ないロングスキッドでするのがやりやすいです。
ポイントはある程度スピードを出してお決まりの全荷重フロントはもちろんのこと、まずはまっすぐロングスキッドをします。それから曲がりたい方向に車体と一緒に体を傾けてバンク角を作ります。曲がり始めて90度を過ぎたあたりで体を曲がりたい方向へ上半身をひねり、最後に下半身でひねりを戻す感じで車体をスライドさせると成功しやすくなります。
全荷重をフロントに預けて長い距離を滑るパフォーマンス重視のスキッド。