種類
ローラーチェーン(スタンダード)
一般的にほとんどの自転車に使用されているチェーンです。ローラーチェーンは外側プレート、内側プレート、ローラー、ピン、ブッシュ(ピンを通す筒)で構成されています。外側プレート2枚、内プレート2枚、ローラー2個、ピン2個、ブッシュ2個で1つの単位になり1こま(1リンク)と呼ばれています。1こま詰める場合、実質ローラー2個分詰まることになります。
半こまチェーン
リンクの一端は内側プレートの幅、その逆は外側プレートの幅を持つチェーン。プレート2枚、ローラー1個、ブッシュ1個、ピン1個で半こま1個分になります。詰める場合、ローラー1個分だけ詰まることになるので細かな調整ができる優れものです。
規格
ピッチ
チェーンのピンとピンの間の距離をピッチと言います。ピッチは3.175mm(1/8インチ)を基準寸法にして、その何倍あるかで寸法を決めています。自転車用チェーンは基準寸法の4倍のもが使われるので、ピッチは、3.175mm×4倍=12.7mm(1/8インチ×4倍=1/2インチ)となっています。ピストの場合変速機がないのでリンク(こま)数が多くなくても大丈夫です。
ピストでも12.7mm(1/2インチ)のピッチが採用されていて1/2と表記されます。
なんだかよくわからん!という人は自転車チェーンの規格は1/2ってことだけ覚えておきましょう。
内リンク内幅(歯厚)
内リンクの内幅は、チェーンリングやコグの歯厚に関係してきます。
厚歯用
歯厚が厚いチェーンリングやコグに対応しているチェーン。サイズは1/8インチと表記します。ピストではこのサイズが使用されることが多いです。
薄歯用
歯厚が薄いチェーンリングやコグに対応しているチェーン。サイズは3/32インチと表記します。ロードやマウンテンなど多段ギヤ車に使用されるタイプ。ピストでもまれに薄歯使用もあるので注意しましょう。
まとめ
チェーンのサイズは上記2つを合わせて「ピッチ× 内リンク内幅(歯厚)」をインチ単位で表しています。
- 1/2×1/8(厚歯用)
- 1/2×3/32(薄歯用)
一般的にピストでは1/2×1/8(厚歯用)のチェーンが使用されています。
チェーン引き
チェーン引きとは、変速機が付いていないシングルギヤ車のチェーンの張りを簡単に調節できる部品です。必ず必要ではないですが、便利な部品なので使ってみてはいかがでしょう?
チェーンの選び方
ピストのチェーンは基本的に普通の自転車と同じものを使っています。サイズは1/2×1/8と表記されているものを選べばほぼ間違いないです。リンク(こま)数は110あたりあれば足りると思います。
半こまチェーンにするとより細かな調整ができるのでこちらもおすすめです。