クランクとは?
クランクとはペダルによってチェーンリングを回転させるためのパーツです。
種類
クランクは右クランク、左クランク、クランク軸(ボトムブラケット)で構成されています。このパーツがどの程度一体となっているかで区別されます。
1ピース・クランク
左右のクランク、クランク軸がすべて一体になっているタイプ。主にBMXに使われています。
2ピース・クランク
右クランクとクランク軸が一体になっているタイプ。
3ピース・クランク
右クランク、左クランク、クランク軸がすべて独立しているタイプです。ピストではこのタイプが主に使われています。
スパイダー
チェーンリングを固定するためにクランクから放射状に伸びたアームのことを言います。これは右クランクに付いています。アームは3~6本あり、ピストでは5本スパイダーが使われています。
PCD
右クランクに付いているスパイダーアームの末端にチェーンリングをボルトで固定するための穴が空いてます。この穴の中心を結んでできる円の直径のことをPCDと呼ばれています。
クランク、チェーンリング共にPCDの大きさを合わせて装着します。ピストではPCD130mm、144mmが使用されることが多いです。競輪では144mmが使用され、130mmは完成車などに付いている傾向があります。
PCDの調べ方
ボルト穴ピッチ(ボルト穴中心~そのとなりのボルト穴中心までの距離)によってPCDを調べることができます。
ボルト穴ピッチ | PCD |
---|---|
約76.4mm | 130mm |
約84.6mm | 144mm |
※5本スパイダーの場合です。
クランク長さ
クランク長さとは、クランク軸の中心~ペダル軸の中心の距離のことです。サイズは165~175mmあたりまであり、2.5mm刻みで売られています。基本的にピストでは165mm、170mmが使われています。
クランクの長さによって変化する特徴としては、長くすると軽い力でスピードを出すことができますがハンドルを切った時にフロントタイヤにつま先が当りやすくなったり、カーブの時地面にペダルが当たりやすくなってしまいます。なので町乗りで選ぶなら165mmがオススメです。
クランクとクランク軸の連結方式
四角テーパー(スクエアテーパー)
クランクの連結部分が四角でテーパー状の形をした連結方法。 JISタイプ、ISOタイプと2種類あります。ピストでよく使用されているタイプです。
オクタリンク
クランクの連結部分が8歯のスプライン形状になっている連結方法。シマノ製のクランクの一つでV1、V2と2種類あります。
ISIS
クランクの連結部分が10歯のスプライン形状になっている連結方法。
ペダルの装着
ペダルを取り付ける穴にはBC9/16×20山のねじが切られています。基本的にはどのクランクにもこのネジの規格が採用されていて、ほぼどのペダルでも使用できます。
BMXの規格でBC1/2のネジがあるので注意しましょう。また左右でネジの切り方が違うので左右の互換性はありません
クランクの選び方
クランクの交換や新しく付ける場合、チェーンリングのサイズや種類が豊富なPCDが144mm、クランク長さは短めの165mmが町乗りでは最適です。
基本的にクランクの交換はボトムブラケットも一緒に交換するものだと思って下さい。連結方式を合わせただけだと、交換したクランク指定の軸長でないことがあります。メーカーやメーカーのシリーズを変えなければボトムブラケットを交換しなくて済むこともあります。